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急性冠症候群のステント留置にIVUSガイド下PCIが有効

2024年5月10日  Lancet

中国、イタリア、パキスタン、英国の58施設で、急性冠症候群の成人を対象として、薬剤溶出性ステントの留置に血管内超音波(IVUS)ガイド下の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)用いた場合に、血管造影ガイド下PCIと比較して臨床転帰が改善するかどうかを多施設共同無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、無作為化後1年時点での標的血管不全と、心臓死、標的血管心筋梗塞または臨床的な必要性による標的血管血行再建の複合とした。 3505例を、血管内超音波群(1753例)と血管造影群(1752例)に無作為化割付けし、3504例(>99.9%)が1年間の追跡期間を完了した。主要評価項目の事象は、血管内超音波群の70例と血管造影群の128例に生じた(Kaplan-Meier推定発現率4.0% vs. 7.3%、ハザード比0.55、95%CI 0.41-0.74、P=0.0001)。全死因死亡とステント血栓症に有意な群間差はなく、安全性の評価項目も2群で同程度だった。...