CKDの腎不全リスク予測ツールKDpredictの性能高い

Super learnerアルゴリズムを用いてステージG3b-G4の慢性腎臓病（CKD）患者の腎不全および死亡リスク予測ツールKDpredictを開発し、その性能を検証。カナダ（患者6万7942例）、デンマーク（1万7528例）、英スコットランド（7740例）の3コホート［年齢中央値77-80歳、推算糸球体濾過量（eGFR）中央値39mL/分/1.73m2］の健康記録データを使用した。追跡期間中央値は5-6年で、100人年当たり発生率は腎不全0.8-1.1、死亡10-12だった。 その結果、腎不全リスクのBrierスコアに基づく5年予測精度指数はKDpredictの方が腎不全リスク計算式に比べ高く、デンマークコホートで27.8％（95％CI 25.2-30.6）対18.1％（同15.7-20.4）、スコットランドコホートで30.5％（同27.8-33.5）対14.2％（同12.0-16.5）だった。予測結果は著しく異なり、例えばeGFRが30mL/分/1.73m2、アルブミン-クレアチニン比が100mg/gの80歳男性の5年腎不全リスクの予測値は腎不全リスク計算式での10％に対しKDp...