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脳のみ転移のNSCLC、頭蓋内SRS後の原発治療で生存率改善

2024年5月14日  専門誌ピックアップ

脳にのみ転移性疾患を有する非小細胞肺がん(NSCLC)で頭蓋内定位放射線手術(SRS)を受けた患者53例を対象に、胸部原発部位への根治的治療が生存率に影響するかどうかを後ろ向きに検討。追跡期間中央値は、根治的治療実施群は2.1年、非実施群は0.8年だった。 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)療法施行率(根治的治療実施群53%、非実施群38%、P=0.13)の他は患者背景に有意な群間差はなかった。5年局所無増悪生存率は実施群34.5%、非実施群0%(P<0.001)、5年領域無増悪生存率は33.0%、0%(P<0.001)、5年遠隔無増悪生存率は34.0%、0%(P<0.001)、5年中枢神経系無増悪生存率は14.7%、0%(P=0.12)、5年全生存率は40.2%、0%(P=0.001)、5年がん特異的生存率は67.6%、0%(P=0.002)だった。多変量解析による有意な死亡予測因子は、原発部位への根治的治療の非実施(ハザード比2.40)、AJCC病期分類のT3-4(同2.73)、ICI療法の非実施(同2.86)だった。...