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小児期のnon-HDL-C高値解消後、成人期のCVDリスク減

2024年5月15日  Journal of the American Medical Association

前向きコホート研究 6件に参加の小児5121例(ベースライン時の平均年齢10.7歳、女性60%)を対象に、小児期と成人期の非高比重リポタンパク質コレステロール(non-HDL-C)値と心血管疾患(CVD)イベントリスクの関連を個別データ解析で検討。40歳以降の平均追跡期間は8.9年で、147件のCVDイベントが発生した。 その結果、小児期と成人期ともに、non-HDL-C値はCVDイベントリスク増加と関連したが[zスコアの1ユニット増加当たりハザード比1.42(95%CI 1.18-1.70)、1.50(同1.26-1.78)]、成人期のnon-HDL-C値で調整後、小児期で見られた関連は弱まった(ハザード比1.12、95%CI 0.89-1.41)。小児期と成人期のnon-HDL-C値がともにガイドライン推奨範囲内の参加者に比べ、小児-成人期にかけて発症した脂質異常症患者(同2.17、1.00-4.69)および持続的脂質異常症患者(同5.17、2.80-9.56)にCVDイベントリスク増加が見られたが、小児期に脂質異常症を示すnon-HDL-C値で成人期に推奨範囲内値の参加者では見ら...