STEMIに完全PCIは責任病変のみPCIと差なし
2024年5月15日
New England Journal of Medicine
ST上昇型心筋梗塞(STEMI)で多枝病変のある患者1542例を対象に、血流予備量比(FFR)ガイド下完全血行再建の有効性と安全性を登録に基づく多国間共同無作化為試験で検討(FULL REVASC試験)。責任病変に対する1次経皮的冠動脈形成術(PCI)を受ける患者を完全血行再建群(非責任病変の血行再建を実施)と責任病変のみ群(それ以上の血行再建を実施しない)に割り付けた。主要評価項目は、全死因死亡、心筋梗塞、予定外の血行再建の複合とした。 その結果、追跡期間中央値4.8の時点で、主要評価項目のイベントは、完全血行再建群の19.0%と責任病変のみ群の20.4%に発生した(ハザード比0.93、95%CI 0.74-1.17、P=0.53)。安全性評価項目に明らかな群間差は認められなかった。...
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