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CD7 CAR-T細胞療法+GVHD予防法なし同種HSCTは有効

2024年5月20日  New England Journal of Medicine

再発または難治性のCD7陽性白血病またはリンパ腫の患者10例を対象に、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法とハプロタイプ一致同種造血幹細胞移植(HSCT)を連続して施行する治療法を検討。CAR-T療法後に、骨髄破壊的前処置と移植片対宿主病(GVHD)予防薬投与を行わずにハプロタイプ一致HSCTを実施し、毒性と有効性をモニタリングした。 その結果、CAR-T細胞療法後に、10例全例が血液学的回復の不完全な完全寛解に至り、グレード4の汎血球減少症を来した。ハプロタイプ一致HSCT後、1例が13日目に敗血症性ショックと脳炎により死亡し、8例が完全ドナーキメリズムを達成し、1例に自己造血を認めた。3例にグレード2のHSCT関連急性GVHDが発現した。CAR-T細胞療法後の追跡期間中央値は15.1カ月で、6例が微小残存病変陰性完全寛解を維持し、2例がCD7陰性白血病を再発し、1例が3.7カ月時点で敗血症性ショックにより死亡した。1年推定全生存率は68%、1年推定無病生存率は54%だった。...