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消化管開腹手術で創部保護具がSSI予防に有効

2024年5月22日  JAMA Surgery

消化管開腹手術を施行する患者458例を対象に、プラスチック製のdual-ring創部保護具による手術部位感染(SSI)予防の有効性を多施設共同患者盲検並行群間無作為化試験で検討。従来の手術用ガーゼを使用する群(対照群)と比較した。主要評価項目は、消化管開腹手術後30日以内のSSI率とした。 その結果、intention-to-treat(ITT)解析集団(457例、平均年齢58.4歳、男性56.0%、準清潔創74.6%)での全体のSSI率は15.7%だった。創部保護具群のSSI率は10.9%、手術用ガーゼ群は20.5%だった。創部保護具によってSSIリスクが有意に低下した(相対リスク減少46.81%、95%CI 16.64-66.06)。準清潔創のSSI率も有意に低下し(同43.75%、3.75-67.13)、特に表層切開創SSI率が低下した(同42.50%、7.16-64.39)。在院期間(平均15.2日 vs. 15.3日)および全体の術後合併症率(20.1% vs. 18.8%)は両群で同程度だった。...