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中期・後期早産児の栄養補給を検討

2024年5月23日  New England Journal of Medicine

中期・後期早産児(在胎32週0日-35週6日で出生)で、母親が母乳栄養を予定している532例(男児55%)を対象に、完全母乳栄養が可能になるまでの栄養補給を要因実験デザインの多施設共同無作為化試験で検討(DIAMOND試験)。児を3つの介入群またはその対照群のいずれかに割り付けた。主要評価項目は、補正済み在胎4カ月時点の体脂肪率(非経口栄養介入と乳補充介入)と、完全な経腸栄養(150mL/kg体重/日または完全な母乳栄養)までの期間(味とにおいの曝露介入と非曝露)とした。 その結果、4カ月時点の平均体脂肪率は、非経口栄養群とブドウ糖溶液群の間(26.0±5.4% vs. 26.2±5.2%、調整後平均差-0.20、95%CI -1.32-0.92、P=0.72)、乳補充群と母親の母乳のみ群の間(26.3±5.3% vs. 25.8±5.4%、調整後平均差0.65、95%CI -0.45-1.74、P=0.25)で同程度だった。完全な経腸栄養までの期間は、味とにおいの曝露群と非曝露群の間で同程度だった(5.8±1.5日 vs. 5.7±1.9日、P=0.59)。重篤な有害事象が1例に生じ...