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モノクローナル抗体に小児のマラリア防御効果

2024年5月27日  New England Journal of Medicine

マリで、6-10歳の小児を対象に、皮下投与したモノクローナル抗体L9LSの安全性と熱帯熱マラリア原虫感染に対する防御効果を第II相試験で評価。試験のパートAで成人(3用量)と小児(2用量)を対象に安全性を評価し、パートBで小児225例を1対1対1の比率でL9LS 150mg群、L9LS 300mg群、プラセボ群のいずれかに無作為化割付けした(各群75例)。主要有効性評価項目は初回熱帯熱マラリア原虫感染とし、生存時間解析で評価した。 その結果、熱帯熱マラリア原虫感染は、150mg群の48%、300mg群の40%、プラセボ群の81%に生じた。プラセボと比較して、熱帯熱マラリア原虫感染に対するL9LSの有効率は150mgで66%、300mgで70%、臨床的マラリアに対する有効率は150mgで67%、300mgで77%だった(いずれの比較もP<0.001)。試験の用量漸増パート(パートA)、パートBとも安全性の懸念は認められなかった。...