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アセトアミノフェン、重症敗血症の臓器補助不要生存を改善するか

2024年6月15日  Journal of the American Medical Association

米国の40施設で重症敗血症患者を対象に、アセトアミノフェンが臓器機能障害のない生存日数を延長するかどうかと、アセトアミノフェンの治療効果修飾と血漿遊離ヘモグロビン濃度との関連の有無を第IIb相無作為化二重盲検試験で検討(ASTER試験)。成人447例[平均64歳、女性51%、平均Sequential Organ Failure Assessment(SOFA)スコア5.4]を、アセトアミノフェン1gを6時間ごとに5日間静脈内投与する群(227例)またはプラセボ群(220例)に割り付けた。主要評価項目は、28日目までの臓器補助(機械的換気、昇圧薬、腎代替療法)不要の生存日数とした。 その結果、28日目までの臓器補助不要の生存日数に、アセトアミノフェン群[20.2日(95%CI 18.8-21.6)]とプラセボ群(19.6日(同 18.2-21.0)、P=0.56、差0.6(同 -1.4-2.6)]の間に意味のある差は認められなかった。遊離ヘモグロビン濃度とアセトアミノフェンの間に意味のある相互作用は認められなかった。...