上咽頭がんへの3剤併用nab-TPCで優れた抗腫瘍効果
2024年7月17日
British Medical Journal
中国の4施設で再発または転移性上咽頭がん成人(18歳以上)81例を対象に、ナブパクリタキセル+シスプラチン+カペシタビンによる3剤併用レジメン(nab-TPC)の有効性と安全性を、従来のゲムシタビン+シスプラチン(GC)による2剤併用レジメンと比較し、第3相多施設非盲検無作為化試験で検討した。 中間解析(2022年10月31日)時点で、追跡期間中央値は15.8カ月だった。主要転帰とした無増悪生存期間中央値は、nab-TPC群が11.3カ月(95%CI 9.7-12.9)、GC群は7.7カ月(同6.5-9.0)、ハザード比は0.43(同0.25-0.73、P=0.002)だった。客観的奏効率はnab-TPC群83% vs. GC群63%(P=0.05)、奏効期間はnab-TPC群10.8カ月 vs. GC群6.9カ月(P=0.009)だった。治療関連のグレード3/4の有害事象はGC群の方が高く、白血球減少10% vs. 33%(P=0.02)、好中球減少15% vs. 40%(P=0.01)、貧血2% vs. 20%(P=0.01)などだった。死亡はいずれの群にも認められなかった。...
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