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帝王切開による出生児のアレルギー性疾患リスク上昇

2024年7月26日  専門誌ピックアップ

帝王切開で出生した児を対象に、喘息およびアレルギーのリスクとの関連について包括的な系統的レビューで検討。帝王切開による出生児でのアレルギー性疾患リスクを、経腟分娩による出生児と比較した観察研究113件を組み入れた。 その結果、経腟分娩児に比べ、帝王切開出生児では喘息(オッズ比1.20、95%CI 1.16-1.25)、アレルギー性鼻炎/結膜炎(同1.15、1.09-1.22)、アトピー性皮膚炎/湿疹(同1.08、1.04-1.13)、食物アレルギー(同1.35、1.18-1.54)、アレルギー感作(同1.19、1.10-1.28)のリスクが有意に高かった。帝王切開では、蕁麻疹リスクの有意な上昇は認められなかった。次のような研究(バイアスのリスクが低い、調整後、前向きデータ、大規模、診療記録の評価)のみを組み入れた感度分析も、全般的にこれらの結果を裏付けていた。出生児の年齢、研究地域の範囲、経済状況、帝王切開率は、臨床的異質性の一因だった。...