糖尿病薬3種の高カリウム血症予防効果を比較

メディケアおよび大規模民間保険のデータを用いてSGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、DPP4阻害薬による2型糖尿病患者の高カリウム血症予防効果をコホート研究で検討。傾向スコアでマッチさせた（SGLT2阻害薬 vs. DPP-4阻害薬の比較77万8908例、GLP-1受容体作動薬 vs. DPP-4阻害薬72万9820例、SGLT-2阻害薬 vs. GLP-1受容体作動薬87万3460例）新規使用者を比較した。 その結果、SGLT-2阻害薬はDPP-4阻害薬に比べ高カリウム血症発症率が低く（ハザード比0.75、95％CI 0.73-0.78）、GLP-1受容体作動薬に比べ発症率はやや低かった（同0.92、0.89-0.95）。GLP-1受容体作動薬はDPP-4阻害薬に比べ発症率は低かった（同0.79、0.77-0.82）。3年絶対リスクはSGLT-2阻害薬の方がDPP-4阻害薬よりも2.4％（同2.1-2.7）、GLP-1受容体作動薬よりも1.2％（同0.9-1.5）、GLP-1受容体作動薬ではDPP-4阻害薬よりも1.8％（同1.4-2.1）低かった。同様の結果がサブグループでも一...