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産前うつによる早産リスク軽減にカウンセリングが有効

2024年10月15日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

産前のうつ症状を有する妊婦を対象に、うつ病に関連した早産リスクを軽減する治療法を前向き大規模コホート研究で検討。妊婦8万2170例を組み入れ、一般的に使用されている母体のヘルスカウンセリングと抗うつ薬の使用とを比較した。臨床的に診断されたうつ病とその治療を同定し、早産リスクを評価した。 その結果、うつ病でない妊婦に比べ、うつ病未治療の妊婦では早産リスクが41%上昇した(調整後ハザード比1.41、95%CI 1.24-1.60)。メンタルヘルスカウンセリングでは、未治療に比べて早産リスクが18%低下した(同0.82、0.71-0.96)。カウンセリング回数は早産リスクと負の関連を示し、4回以上で早産リスクが43%低下した(同0.57、0.45-0.73)。妊娠中の抗うつ薬使用では、基礎にあるうつ病とは関係なく、早産リスクが31%上昇した(同1.31、1.06-1.61)。これは正の関連を示し、抗うつ薬の使用期間が長いほどリスクはさらに上昇した。...