切除可能胃がんに術前化学放射線療法追加でOS改善せず

切除可能な胃または食道胃接合部腺がん患者574例を対象に、手術前後の化学療法（周術期化学療法）に術前化学放射線療法を追加した有効性を第III相国際共同無作為化試験で検討（TOPGEAR試験）。主要評価項目は全生存（OS）とし、副次評価項目には無増悪生存（PFS）、病理学的完全奏効率（pCR）、毒性を含めた。 その結果、追跡調査期間中央値67カ月時点で、OS率またはPFS率に群間で有意差は認められなかった。OS期間中央値は、術前化学放射線療法併用群が46カ月、周術期化学療法単独群が49カ月だった（死亡のハザード比1.05、95％CI 0.83-1.31）。PFS期間中央値はそれぞれ31カ月および32カ月だった。化学放射線療法併用群の方が、化学療法単独群よりもpCRが高く（17％ vs. 8％）、ダウンステージが認められた。治療関連毒性発現率は両群で同程度だった。...