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MASLDへのGLP-1RAで肝硬変/死亡リスクを改善

2024年10月23日  JAMA Internal Medicine

糖尿病合併の代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)患者を対象に、GLP-1受容体作動薬(GLP-1RA)による肝硬変および合併症発症リスクの軽減効果について後ろ向きコホート研究で検討。DPP-4阻害薬(DPP-4i)を開始した患者とマッチさせ比較した。ベースラインにおいて非肝硬変の患者では肝硬変への進展、肝硬変の患者では肝硬変合併症(代償不全、肝細胞がんなど)の複合転帰を主要評価項目とした。 ベースラインでは、GLP-1RA開始群1万4606例が非肝硬変(平均年齢60.56歳、男性89.1%)、1452例が肝硬変(同66.99歳、93.7%)だった。非肝硬変患者ではGLP-1RA群の方がDPP-4i群より肝硬変リスクが低く(1000人年当たりのイベント発生数9.98 vs. 11.10、ハザード比0.86、95%CI 0.75-0.98)、肝硬変合併症複合転帰(同1.89 vs. 2.55、0.78、0.59-1.04)および死亡(同21.77 vs. 24.43、0.89、0.81-0.98)のリスクも低かった。肝硬変患者では、GLP-1RAの使用と転帰に関連は認められなかった。...