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新規冠動脈疾患へのDCB、DESに非劣性示せず

2024年10月23日  Lancet

中国の43施設で、新規(de novo)非複雑性冠動脈疾患患者2272例(年齢中央値62歳、男性69.3%)を対象に、結果が不十分な場合に緊急ステント留置を行う薬剤被覆バルーン(DCB)血管形成術の意図的な薬剤溶出ステント(DES)留置に対する非劣性を無作為化試験で検討(REC-CAGEFREE I試験)。主要評価項目は24カ月時点のデバイス重視の複合評価項目(DoCE;心血管死、標的血管の心筋梗塞または標的病変の血行再建術など)とした。追跡期間中央値は734日で、DCB群での緊急DES留置施行率は9.4%だった。 intention-to-treat解析の結果、24カ月時点のDoCE発生率はDCB群6.4%、DES群3.4%だった。累積イベント発生率のリスク差は3.04%(両側95%CI 1.27-4.81、P=0.0008)で片側95%CI上限値は4.52となり非劣性マージン2.68%を上回ったため、DCBの非劣性は示されなかった(非劣性のP=0.65)。介入期間中の急性血管閉鎖発生率はDCB群0%、DES群0.1%、周術期心筋梗塞ではそれぞれ0.9%、0.8%だった。...