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AMI後にCSL112で非致死的虚血イベントとCV死の総負担減

2024年10月27日  Journal of the American College of Cardiology

多枝冠動脈疾患およびその他の心血管(CV)危険因子を有する急性心筋梗塞(AMI)患者1万8219例を対象としたAEGIS-II試験では、プラセボと比べ、ヒトアポリポ蛋白A-IであるCSL112による90日以内のCV死、心筋梗塞(MI)または脳卒中の初回発生の有意な減少が確認されなかった。今回、AEGIS-II試験の探索的解析を実施し、非致死的虚血イベント(MI再発および脳卒中)とCV死の総負担に対するCSL112の影響を検討した。 その結果、CV死、MIおよび脳卒中の総イベントは90日時点では少なく(503件 vs. 545件、率比0.88、95%CI 0.76-1.03、P=0.11)、180日時点(745件 vs. 821件、同0.87、0.77-0.99、P=0.04)および365日時点(1120件 vs. 1211件、同0.89、0.80-0.99、P=0.04)では名目上有意に少なかった。コレステロール引き抜きの増強による修飾の可能性が低い2型MIを除外すると、全評価時点で、非致死的MI(2型を除く)とCV死の総発生数に名目上有意に少ないことが認められた(90日時点:率比0....