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頸動脈破裂症候群にステント留置術の効果とリスク

2024年11月7日  専門誌ピックアップ

フランスで、頭頸部がん患者を対象に、頸動脈破裂症候群(CBS)の治療に用いる血管内ステントグラフト留置術の有効性とリスクを症例シリーズ研究で検討した。CBSを発症し、血管内治療のために紹介された頭頸部がん患者のステントグラフト留置術の周術期および術後の合併症を評価した。 15年間で、62例(平均年齢55.4歳、男性83.9%)に対して67件のCBS関連ステントグラフト手術が実施された。患者の多くは進行頭頸部がんだった。特に多かった臨床的合併症は再出血(38.8%)と脳卒中(13.4%)だった。全例で即時止血が達成されたが、術後30日時点での生存率は77.3%で、全生存期間の中央値は59日だった。単変量解析で急性のCBS発症(リスク比4.30、95%CI 1.11-28.23)とBMI(同0.88、0.77-0.99)に30日死亡率との有意な関連が見られた。...