1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. デュピュイトラン拘縮にコラゲナーゼ注射の効果は

デュピュイトラン拘縮にコラゲナーゼ注射の効果は

2024年11月7日  New England Journal of Medicine

中等度のデュピュイトラン拘縮を有する患者672例を対象に、コラゲナーゼ注射の有効性を実用的多施設共同非盲検2群無作為化比較非劣性試験で検討。部分腱膜切除術と比較した。主要評価項目は、治療1年時点でのPatient Evaluation MeasureのHand Health Profileスコア(PEM:0-100、スコアが高いほど転帰が悪い)とした。事前に規定した非劣性マージンは6点とした。 その結果、主要解析に599例を組み入れた。1年時点のPEM平均スコアは、コラゲナーゼ注射群284例で17.8点、部分腱膜切除術群250例で11.9点だった(推定差5.9点、95%CI 3.1-8.8、片側検定:非劣性のP=0.49)。2年時点のPEM平均スコア推定差は、コラゲナーゼ注射群229例と部分腱膜切除術群197例で7.2点(95%CI 4.2-10.9)だった。中等度または重度の治療合併症発生率は、コラゲナーゼ注射群が1.8%、部分腱膜切除術群が5.1%だった。再拘縮による再介入実施率はそれぞれ14.6%および3.4%だった。...