心房細動を伴う脳梗塞後の最適なDOAC開始時期は

心房細動を伴う急性虚血性脳卒中発症後の患者を対象に、直接経口抗凝固薬（DOAC）の最適な開始時期を第IV相多施設共同無作為化比較試験で検討（OPTIMAS試験）。参加者を早期開始群（脳卒中症状出現後4日以内）と遅延開始群（同7-14日）に割り付けた。主要評価項目は、90日時点の再発性虚血性脳卒中、症候性頭蓋内出血、分類不能の脳卒中、全身性塞栓症の複合とした。 3621例（早期開始群1814例、遅延開始群1807例；男性1981例、女性1640例）を解析対象とした。主要評価項目の発生率は、早期開始群3.3％、遅延開始群3.3％だった（調整リスク差0.000、95％CI－0.011-0.012）。調整リスク差の95％CI上限は非劣性マージンの2％ポイントを下回った（Pnon-inferiority＝0.0003）。優越性は認められなかった（P superiority ＝0.96）。症候性頭蓋内出血の発生率は、早期開始群が0.6％、遅延開始群が0.7％だった（調整リスク差0.001、95％CI－0.004-0.006、P＝0.78）。...