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妊娠前の高BMIは肩甲難産後の児の有病状態と関連せず

2024年12月4日  専門誌ピックアップ

肩甲難産後に単胎児を分娩した妊娠36週以降の妊婦872例を対象に、妊娠前の母体BMIと肩甲難産後の新生児有害転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。BMIが30未満の妊婦の割合は69.0%、30-34.9は18.3%、35以上は12.6%だった。主要評価項目は出生時外傷、けいれん、低酸素性虚血性脳症、アプガー指数5分時のスコアが7未満とする新生児有病状態の複合とした。 その結果、肩甲難産の持続時間中央値は40秒で、BMIによる変動は見られなかった。他のBMI群よりも35以上群の分娩の方が、要した手技数が多かった(P<0.01)。全BMI群で頻度が最も高かった手技は、マクロバーツ法(96.0%)、恥骨上圧迫(90.2%)、後在上肢の娩出(41.1%)だった。35以上群の方が30未満群よりもルビン法の使用頻度が高かった(34.6% vs. 22.4%、P=0.02、調整後オッズ比1.63、95%CI 1.04-2.57)。主要評価項目の発生率にBMIによる差はなかったが、新生児外傷は35以上群の方が30未満群よりも多かった(調整後オッズ比1.97、95%CI 1.06-3.68)。...