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急性心筋梗塞にコルヒチンの心血管イベント抑制効果は

2024年12月10日  New England Journal of Medicine

急性心筋梗塞患者7062例を対象に、コルヒチンの有害心血管イベント抑制効果を多施設共同2×2要因試験で検討(CLEAR試験)。コルヒチンまたはプラセボとスピロノラクトンまたはプラセボのいずれかに無作為化した試験で、本論文ではコルヒチン試験の結果が報告された。主要有効性評価項目は心血管系の原因による死亡、心筋梗塞再発、脳卒中または予期せぬ虚血による冠動脈血行再建の複合とし、生存時間解析で評価した。 その結果、追跡期間中央値3年での主要評価項目発生率はコルヒチン群9.1%、プラセボ群9.3%だった(ハザード比0.99、95%CI 0.85-1.16、P=0.93)。主要評価項目の各項目の発生率は両群同等のようだった。ベースライン値で調整した3カ月時点でのC反応性タンパクの最小二乗平均差は-1.28mg/L(95%CI -1.81--0.75)だった。下痢の発生率はコルヒチン群の方がプラセボ群よりも高かったが(10.2% vs. 6.6%、P<0.001)、重篤な感染症の発生率に群間差はなかった。...