HFmrEF/HFpEFへのフィネレノン、カリウム上昇例でも便益あり
駆出率が軽度低下または保たれた心不全(HFmrEF/HFpEF)患者6001例を対象に、フィネレノンに関連する血清カリウム値の変化および臨床転帰改善効果をFINEARTS-HF多施設無作為化試験(追跡期間中央値32カ月)の2次解析で検討。主要評価項目は心不全悪化イベントまたは心血管死の複合とした。 その結果、フィネレノン群の方がプラセボ群よりもカリウム値の5.5mmol/L超への上昇リスクが高く(ハザード比2.16、95%CI 1.83-2.56、P<0.001)、3.5mmol/L未満への低下リスクが低かった(同0.46、0.38-0.56、P<0.001)。両群ともに、3.5mmol/L未満(同2.49、95%CI 1.8-3.43)および5.5mmol/L超(同1.64、1.04-2.58)のカリウム値は、後の主要評価項目発生リスク増加と関連したが、カリウム値が5.5mmol/L超まで上昇した患者であっても、フィネレノン群の主要評価項目リスクはプラセボ群よりも概ね低かった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。