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再発・難治性B細胞性ALLでCART細胞療法obe-celの有効性を確認

2024年12月15日  New England Journal of Medicine

再発・難治性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)成人(18歳以上)を対象に、自家41BB-ζ抗CD19キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法obecabtagene autoleucel(obe-cel)の有効性と安全性を第Ib/II相多施設共同試験で検討(FELIX試験)。主要コホート(コホート2A)には形態学的評価法で確認された患者を組み入れた。主要評価項目は、寛解(完全寛解または血球数回復が不十分な完全寛解)に至った患者の割合とした。 その結果、コホート2A(94例、追跡期間中央値20.3カ月)で寛解に至った患者は全体で77%(95%CI 67-85)、完全寛解が55%(同45-66)、血球数回復が不十分な完全寛解が21%(同14-31)だった。事前に設定した寛解全体(40%以下)および完全寛解(20%以下)の帰無仮説は棄却された(P<0.001)。1回以上のobe-cel投与を受けた127例で、グレード3以上のサイトカイン放出症候群が2.4%に、グレード3以上の免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群が7.1%に発現した。...