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LVEF 40%超のHFへのSGLT2阻害薬処方率が上昇傾向

2024年12月15日  専門誌ピックアップ

左室駆出率(LVEF)が40%を超える非代償性心不全(HF)で入院した患者15万8849例(年齢中央値76歳、女性56.5%)を対象に、SGLT2阻害薬の使用に関してコホート研究で検討。このような患者での有益性が公表された2021年以降で、退院時のSGLT2阻害薬処方率について患者レベルでの傾向と医療機関レベルでの差異を評価した。 その結果、退院時のSGLT2阻害薬処方率は13.9%だった。四半期の処方率は、2021年7-9月の4.2%から2023年7-9月の23.5%まで上昇した(傾向のP<0.001)。また、LVEFが軽度に低下した(41-49%)HF患者の方が、LVEFが保たれた(50%以上)HF患者よりも処方率が高かった(18.5% vs. 13.0%、絶対標準化群間差16.7%)。患者特性を調整後、SGLT2阻害薬の処方率には病院間で大きな差が認められた(オッズ比中央値2.12、95%CI 2.02-2.25)。...