妊娠糖尿病への経口血糖降下薬、LGA児の発生予防効果は

2週間の食事変更後も血糖コントロールが不十分な妊娠16-34週の妊娠糖尿病患者820例（平均年齢33.2±4.7歳）を対象に、在胎不当過大（LGA）児の発生予防に対する経口血糖降下薬（メトホルミン＋必要に応じてグリベンクラミド、目標血糖値に到達しない場合はさらにグリベンクラミドをインスリンに変更）の効果を無作為化非盲検非劣性試験でインスリン単独と比較した。主要評価項目はLGA児発生率の群間差とした。 その結果、LGA児発生率は経口血糖降下薬群23.9％、インスリン群19.9％だった（絶対リスク差4.0％、95％CI －1.7％-9.8％、非劣性のP＝0.09、リスク差の信頼区間が絶対非劣性マージンの8％を超過）。副次評価項目の母体低血糖発生率は経口血糖降下薬群20.9％、インスリン群10.9％だった（絶対リスク差10.0％、95％CI 3.7％-21.2％）。帝王切開の実施や妊娠高血圧の発生など、その他の副次評価項目に群間差は見られなかった。...