多発性骨髄腫に二重特異性抗体2剤併用で高い奏効率
2025年1月24日
New England Journal of Medicine
再発性または難治性の多発性骨髄腫患者94例を対象に、二重特異性抗体talquetamab(CD3とGPRC5D標的)とテクリスタマブ(CD3とB細胞成熟抗原標的)の併用療法を第Ib-II相試験で検討(RedirecTT-1試験)。追跡期間中央値は20.3カ月だった。 第I相用量漸増試験で5つの用量を評価した結果、第II相推奨レジメン(0.8mg/kg体重のtalquetamab+3.0mg/kgのテクリスタマブの隔週投与)が44例で使用された。グレード4の血小板減少症が発生した第II相推奨レジメン投与患者1例を含む3例で用量制限毒性が認められた。用量全体で最も頻度の高かった有害事象はサイトカイン放出症候群、好中球減少症、味覚の変化、発疹以外の皮膚イベントだった。グレード3ないし4の有害事象発生率は96%、感染症では64%だった。奏効達成率は第II相推奨レジメン群80%(髄外病変患者61%)、用量全体78%、18カ月時点での奏効持続の可能性はそれぞれ86%(同82%)、77%だった。...
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