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HER2陽性早期乳がんにT-DM1でiDFS改善を長期維持

2025年2月1日  New England Journal of Medicine

ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陽性早期乳がんの術前補助全身療法後に浸潤性残存病変が認められた患者を対象に、術後補助療法としてのトラスツズマブエムタンシン(T-DM1)の効果を第III相非盲検試験でトラスツズマブと比較(KATHERINE試験)。今回、浸潤性疾患のない生存(iDFS)および全生存について報告された。 その結果、追跡期間中央値8.4年で、T-DM1はトラスツズマブを上回るiDFSの改善を維持していた(浸潤性疾患または死亡の非層別ハザード比0.54、95%CI 0.44-0.66)。7年時点の浸潤性疾患のない生存率はT-DM1群80.8%、トラスツズマブ群67.1%だった。T-DM1群はトラスツズマブ群に比べて死亡リスクが有意に低く(非層別ハザード比0.66、0.51-0.87、P=0.003)、7年全生存率はT-DM1群89.1%、トラスツズマブ群84.4%だった。グレード3以上の有害事象がT-DM1群の26.1%およびトラスツズマブ群の15.7%に見られた。...