切除可能な食道腺がんに周術期FLOTで生存率改善

切除可能な食道腺がん患者を対象に、周術期化学療法と術前化学放射線療法を第III相無作為化試験で比較（ESOPEC試験）。FLOT（フルオロウラシル＋ロイコボリン＋オキサリプラチン＋ドセタキセル）周術期化学療法＋手術に221例、術前化学放射線療法（41.4Gyの放射線治療とカルボプラチン＋パクリタキセル）＋手術に217例を割り付けた。主要評価項目は全生存率とした。 その結果、追跡期間中央値55カ月の時点で、3年全生存率はFLOT群57.4％（95％CI 50.1-64.0）、術前化学放射線療法群50.7％（同43.5-57.5）だった（死亡のハザード比0.70、95％CI 0.53-0.92、P＝0.01）。3年無増悪生存率はそれぞれ51.6％（同44.3-58.4）、35.0％（同28.4-41.7）だった（病勢進行または死亡のハザード比0.66、95％CI 0.51-0.85）。グレード3以上の有害事象はFLOT群58.0％、術前化学放射線療法群50.0％に、重篤な有害事象は47.3％、41.8％に発生した。...