局所進行NPCに補助療法camrelizumabで無イベント生存改善

中国の11施設で、導入療法として同時化学放射線療法を受けた局所進行上咽頭がん（NPC）患者450例（平均年齢45歳、女性24％）を対象に、補助療法としての抗プログラム細胞死1（PD-1）抗体camrelizumabの有効性および安全性を第III相無作為化試験で検討（DIPPER試験）。追跡期間中央値は39カ月だった。主要評価項目は、無イベント生存率（EFS：遠隔転移、局所再発または全死亡なしと定義）とした。 その結果、3年EFSはcamrelizumab群86.9％、標準療法群77.3％だった（層別化ハザード比0.56、95％CI 0.36-0.89、P＝0.01）。グレード3ないし4の有害事象発生率はcamrelizumab群11.2％、標準療法群3.2％だった。最も頻度の高いcamrelizumab関連の有害事象はreactive capillary endothelial proliferationで、発生率はグレード1ないし2が85.8％、グレード3ないし4が2％だった。camrelizumab治療に関連するQOLの有意な低下は認められなかった。...