CEA中の低出力パルス波を用いた超音波分解は有効かつ安全
2025年4月17日
British Medical Journal
欧州の16施設で、頸動脈内膜剥離術(CEA)施行患者1004例(平均年齢68歳、女性31%)を対象に、術中の低出力2MHzパルス波超音波ビームを用いた超音波分解(sonolysis)の有効性および安全性を第III相無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、30日以内の虚血性脳卒中、一過性虚血性発作および死亡の複合発生率とした。 その結果、主要評価項目の発生率は超音波分解群2.2%、偽処置群7.6%(リスク差-5.5%、95%CI -8.3--2.8、P<0.001)だった。フォローアップ脳MRIでの新規虚血性病変検出率はそれぞれ8.5%、17.4%(同-8.9%、-15--2.8、P=0.004)だった。感度解析では、超音波分解群のリスク比は30日以内の虚血性脳卒中が0.25(95%CI 0.11-0.56)、一過性虚血性発作が0.23(同0.07-0.73)だった。超音波分解は安全であることが示され、超音波分解群の94.4%に30日時点で重篤な有害事象は認められなかった。...
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