強化降圧治療で起立性高血圧の発生がわずかに減少
2025年4月23日
British Medical Journal
起立性高血圧(座位から立位へ体位変換後に収縮期血圧20mmHg以上または拡張期血圧10mmHg以上上昇と定義)に対する強化降圧治療の効果を系統的レビューと個別参加者データのメタ解析で検討。高血圧または血圧高値の成人で強化(more intensive)降圧薬治療(血圧目標値を低く設定または実薬)と非強化(less intensive)降圧薬治療(血圧目標値を高く設定またはプラセボ)を比較した無作為化試験9件の個別参加者データを解析データとした。 その結果、参加者3万1124例(立位血圧評価31万5497回)のうち、ベースラインでは9%に起立性低血圧、17%に起立性高血圧、3.2%に収縮期血圧上昇と立位血圧140mmHg以上の両方が見られた。強化治療の効果は試験間で同様で、起立性高血圧のオッズ比は0.85-1.08だった(I2=38.0%)。追跡期間中に起立性高血圧が見られたのは強化治療群が17%、非強化治療群が19%だった。起立性高血圧のリスクは、非強化治療よりも強化治療の方が低かった(オッズ比0.93、95%CI 0.90-0.96)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。