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PADを有する2型糖尿病にセマグルチドで歩行距離が改善

2025年4月26日  Lancet

北米、アジアおよび欧州の20カ国にある112の外来臨床試験施設で、末梢動脈疾患(PAD)を有する2型糖尿病患者792例を対象に、セマグルチドの週1回(1.0mg)皮下注射が機能(歩行能力)、症状、QOLおよび転帰を改善するかどうかを第IIIb相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(STRIDE試験)。主要評価項目は一定負荷のトレッドミルで測定した52週時点での最大歩行距離のベースラインに対する比とし、最大の解析対象集団で評価した。 その結果、52週時点での最大歩行距離のベースラインに対する比の推定値は、セマグルチド群の方がプラセボ群よりも有意に大きかった[中央値1.21 vs. 1.08、治療間の比の推定値(estimated treatment ratio)1.13、95%CI 1.06-1.21、P=0.0004]。治療に関連があるかもしれない、またはおそらく関連がある重篤な有害事象がセマグルチド群の5例(1%)に6件、プラセボ群の6例(2%)に9件発生し、最も頻度が高かったのは重篤な胃腸障害だった[セマグルチド群の2例(1%)に2件、プラセボ群の3例(1%)に5件]。治療関連の...