3枝病変へのFFRガイド下PCIとCABG、5年複合転帰に有意差なし
欧州、米国、カナダ、オーストラリアおよびアジアの病院48施設で左冠動脈主幹部に及ばない3枝冠動脈疾患患者1500例を対象に、冠血流予備量比(FFR)ガイド下経皮的冠動脈インターベンション(PCI)と冠動脈バイパス移植術(CABG)の有効性を比較した無作為化試験(FAME 3試験)の5年追跡結果を報告。1420例が5年間の追跡を完了した。主要評価項目は死亡、脳卒中または心筋梗塞の複合転帰発生率とした。 intention-to-treat解析の結果、5年時点の主要評価項目発生率はPCI群16%、CABG群14%と有意差は見られなかった(ハザード比1.16、95%CI 0.89-1.52、P=0.27)。死亡(7% vs. 7%、ハザード比0.99、95%CI 0.67-1.46)や脳卒中(2% vs. 3%、同0.65、0.33-1.28)の発生率に差はなかったが、PCI群の方がCABG群よりも心筋梗塞(8% vs. 5%、同1.57、1.04-2.36)および再血行再建術(16% vs. 8%、同2.02、1.46-2.79)の発生率が高かった。...
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