50歳で典型的な心血管危険因子がないと余命は10年超延長
2025年5月1日
New England Journal of Medicine
39カ国、207万8948人の個別データを基に、50歳時点に評価した心血管疾患の典型的な危険因子5つ(動脈性高血圧、高脂血症、過少体重および過体重または肥満、糖尿病、喫煙)が心血管疾患と全死因死亡の生涯推定値に及ぼす影響を検討した。 その結果、危険因子を5つ保有する場合の心血管疾患の生涯リスクは女性24%(95%CI 21-30)、男性38%(同30-45)だった。危険因子を5つ保有する場合と比較して、危険因子を1つも保有しない場合、心血管疾患のない追加生存年数の推定値は女性13.3(同11.2-15.7)、男性10.6(同9.2-12.9)、全死因死亡のない追加生存年数の推定値は女性14.5(同9.1-15.3)、男性11.8(同10.1-13.6)だった。すべての危険因子に変化がない場合と比較して、55-60歳で高血圧を改善した場合は、心血管疾患のない追加生存年数が最大となり、55-60歳で喫煙を中止した場合は、全死因死亡のない追加生存年数が最大となった。...
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