高リスク者のTAVI後にダパグリフロジン追加で死亡や心不全改善
2025年5月5日
New England Journal of Medicine
経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)を受けている大動脈弁狭窄症患者1222例を対象に、標準治療に追加したダパグリフロジン(1日1回10mg投与)の有効性を無作為化試験で標準治療単独と比較。患者は心不全既往歴に加え、腎不全、糖尿病または左室収縮不全のいずれかを有していた。主要評価項目は、追跡1年後の全死因死亡および入院または緊急受診と定義される心不全悪化の複合とした。 その結果、主要評価項目はダパグリフロジン群の15.0%、標準治療群の20.1%に発生した(ハザード比0.72、95%CI 0.55-0.95、P=0.02)。全死因死亡はダパグリフロジン群の7.8%、標準治療群の8.9%(同0.87、0.59-1.28)、心不全悪化はそれぞれ9.4%、14.4%(サブハザード比0.63、95%CI 0.45-0.88)で認められた。性器感染症と低血圧はダパグリフロジン群の方が有意に多く発生した。...
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