巨細胞性動脈炎にウパダシチニブ15mg併用で寛解維持改善
2025年5月8日
New England Journal of Medicine
巨細胞性動脈炎(GCA)患者428例を対象に、JAK阻害薬ウパダシチニブの有効性と安全性を第III相試験で検討(SELECT-GCA試験)。ウパダシチニブ15mgまたは7.5mgの1日1回経口投与+26週間グルココルチコイド漸減投与群とプラセボ+52週間グルココルチコイド漸減投与群の3群で比較した。主要評価項目は52週時点の寛解維持とし、12週から52週まで巨細胞性動脈炎の徴候または症状がなく、治験実施計画書に規定されたグルココルチコイド漸減投与を遵守していることと定義した。 その結果、主要評価項目に関してウパダシチニブ15mg群はプラセボ群より優れており[46.4%(95%CI 39.6-53.2) vs. 29.0%(95%CI 20.6-37.5)、P=0.002]、ウパダシチニブ7.5mg群は優れていなかった(41.1%、95%CI 31.8-50.4)。52週間の投与期間中、安全性評価項目に関してはウパダシチニブ群とプラセボ群で同様だった。ウパダシチニブ群で主要有害心血管イベントは見られなかった。...
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