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米国における小児C型肝炎ウイルス患者のケア連携における人種・民族間格差

2025年5月4日  専門誌ピックアップ

背景と目的 米国では小児のHCV症例が増加している。ガイドラインでは、早ければ3歳児からのHCV治療開始が推奨されている。しかし、小児のHCVケアへの連携と直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の導入状況を全国レベルで評価した研究はない。本研究は、HCVに罹患した小児の全国コホートにおけるHCVケアカスケードを明らかにすることを目的とする。方法 この後ろ向きコホート分析には、2000年から2018年の間に生まれ、0歳から18歳の間にHCVと診断された小児が含まれた。我々は、米国の全国的な電子健康記録ネットワークであるTriNetX Research Networkのデータを分析した。主要なHCVケアカスケードのアウトカムには、HCV感染と診断された小児、ケアに連携された小児、DAAを処方された小児の数が含まれた。ロジスティック回帰を用いて、人種・民族とケアへの連携との関連性を評価した。結果 HCVに罹患した小児928人のうち、297人(32.0%)がHCVケアに連携され、111人(12.0%)がDAAを処方された。性別、出生コホート、地域で調整後、黒人の小児と比較して、ヒスパニック/...