慢性副甲状腺機能低下症患者における椎体骨折リスク増加と大腿骨骨折リスク減少:スウェーデン全国コホート研究
背景 慢性副甲状腺機能低下症(hypoPT)の患者は骨リモデリングが低下しており、骨密度の上昇、微細構造および骨強度の異常を来す。これらの患者で骨折リスクが増加しているかどうかは不明確なままである。目的 本研究は、スウェーデンの慢性hypoPT患者における主要骨粗鬆症性骨折(MOF)のリスク、骨粗鬆症の診断、および骨粗鬆症治療薬の使用を評価することを目的とした。骨折のサブタイプも評価した。方法 スウェーデンの国民患者登録、処方薬登録、および総人口登録を用いて、1997年から2018年の間に活性型ビタミンDで治療された慢性hypoPT患者1915人と、年齢・性別等を適合させた対照者15,838人を特定した。結果 調整後、慢性hypoPT患者は対照群と比較してMOFのリスクが高いわけではなかった(ハザード比 0.93; 95% CI 0.69-1.26)。しかし、対照群と比較して椎体骨折のリスクは高く(ハザード比 1.55; 95% CI 1.12-2.14)、大腿骨骨折のリスクは低かった(ハザード比 0.70; 95% CI 0.50-0.98)。対照群と比較して骨粗鬆症と診...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。