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PCIのガイド、造影に基づくFFRが血管内超音波に非劣性示す

2025年5月10日  Lancet

中国の22施設で、冠動脈造影で有意な狭窄が確認された虚血性心疾患疑い患者1839例(年齢中央値66.0歳、男性67.9%)を対象に、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)での血管造影に基づく冠血流予備量比(FFR)ガイドの血管内超音波(IVUS)ガイドに対する非劣性を無作為化試験で検討(FLAVOUR II試験)。主要評価項目は、12カ月時点での死亡、心筋梗塞または血行再建術の複合とした(非劣性マージン2.5%ポイント)。 intention-to-treat解析の結果、追跡期間中央値12カ月での主要評価項目イベント発生率はFFR群6.3%、血管内超音波群6.0%だった[絶対差0.2%ポイント(片側97.5%CIの上限値2.4)、非劣性のP=0.022、ハザード比1.04(95%CI 0.71-1.51)]。死亡率はFFR群1.8%、血管内超音波群1.3%と差はなく[絶対差0.4%ポイント(95%CI -0.7-1.6)、ハザード比1.34(95%CI 0.63-2.83)、P=0.45]、狭心症再発率はそれぞれ2.8%、3.8%と両群ともに低かった。...