分娩後出血の危険因子を特定、原因は子宮弛緩症が最多
分娩後出血の原因および危険因子を特定するため、住民対象コホート研究327件(女性8億4741万3451例)の系統的レビューとメタ解析を実施した。 その結果、分娩後出血の原因として報告が多かったのは子宮弛緩症(統合: 70.6%、95%CI 63.9-77.3、14試験83万4707例)、生殖器外傷(同16.9%、9.3-24.6、6試験1万8449例)、胎盤遺残(同16.4%、12.3-20.5、9試験23万5021例)、胎盤形成の異常(同3.9%、0.1-7.6、2試験2万9638例)、血液凝固障害(同2.7%、0.8-4.5、9試験23万6261例)だった。7.8%(95%CI 4.7-10.8、2試験666例)の女性に複数の原因があった。分娩後出血と強い関連がある(オッズ比2超)危険因子は貧血、過去の分娩後出血、帝王切開、女性器切除、敗血症、妊婦健診なし、多胎妊娠、前置胎盤、生殖補助医療の利用、出生体重4500g超の巨大児、肩甲難産だった。中程度の関連がある(同1.5超から2)危険因子はBMI 30以上、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染、妊娠糖尿病、羊水過多、妊娠...
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