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認知症ハイリスク研究参加者におけるアミロイドβステータス開示に対する感情的反応

2025年5月11日  Alzheimer's & Dementia

緒言 アミロイドベータ(Aβ)は、アルツハイマー病(AD)の症状発現の何年も前に生体内で検出可能であり、最近の基準によれば、生物学的診断に十分であるとされている。本研究は、認知機能が正常な個人におけるAβステータス開示に対する感情的反応を評価するものである。方法 Aβ陽電子放出断層撮影(PET)の結果開示前および6ヶ月後に質問票を配布し、結果が陽性である可能性に関連する不安および抑うつ、主観的記憶愁訴、ならびにリスク低減行動への動機付けを評価した。結果 認知機能が正常な成人199名が対象となった。Aβ非高値(陰性)のステータス開示は、ベースラインと比較して全ての感情パラメータの減少と関連していた(p < 0.001)。Aβ高値(陽性)の開示は、抑うつまたは記憶愁訴に変化はなく、不安および生活習慣を変える動機付けのわずかな減少と関連していた(p < 0.048)。考察 Aβステータス開示後に否定的な心理的影響は観察されなかった。Aβ高値および非高値の両方のステータス開示後に生活習慣変更への動機付けの低下が見られ、これに対処する必要がある。...