SGLT2阻害薬使用者の術後アウトカム評価

重要性　症例報告や小規模な後ろ向き研究では、術前にSGLT2阻害薬（SGLT2i）を使用している患者において、術後の正常血糖ケトアシドーシス（eKA）および急性腎障害（AKI）のリスク増加が示唆されてきました。しかし、手術を受ける患者におけるこれらの薬剤のリスクに関する代表的な評価は行われていませんでした。目的　術前にSGLT2阻害薬を長期使用していた患者と非使用患者を比較し、術後30日以内のeKA、AKI、および死亡のリスクを評価すること。デザイン、設定、および参加者　本研究は、2014年1月1日から2022年12月31日まで実施された、退役軍人医療制度（VAHCS）の全国登録データを用いた多施設共同、傾向スコアマッチングによる後ろ向き症例対照研究です。術前SGLT2阻害薬を使用し、入院手術を受けた成人患者を、患者の人口統計学的特性、併存疾患、および手術特性を含む傾向スコアマッチングを用いて、1：5の対照群と比較しました。データ分析は2023年6月から2024年8月にかけて実施されました。曝露　VAHCSの薬局登録に従って外来処方の調剤回数が3回を超える、または最終調剤か...