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PRSによる前立腺がん検診、従来法より高い検出率

2025年5月19日  New England Journal of Medicine

英国のプライマリケア施設で55-69歳の6393例を対象に、多遺伝子リスクスコア(PRS)に基づく前立腺がん検診プログラムの効果を検討(BARCODE1試験)。前立腺がんリスク増加との関連が既知の生殖細胞系列変異130個を用いてPRSを算出し、PRSが90パーセンタイル以上だった対象者には、前立腺特異抗原(PSA)値に関わらずMRIおよび経会陰生検による検診の受診を促した。 MRIおよび生検による検診を勧められた745例中468例(62.8%)が受診した結果、前立腺がんが187例(40.0%)で検出された(診断時の年齢中央値64歳)。103例(55.1%)のがんが2024年全米総合がんネットワーク(NCCN)基準で中リスク以上に分類され、このうち74例(71.8%)は、PSA高値およびMRI結果陽性に基づく現在の方法では検出されなかったと考えられた。40例(21.4%)のがんはNCCN基準で好ましくない中リスクまたは高-超高リスクに分類された...