「組織胎児化」で難治性皮膚潰瘍を治療【時流◆傷ついた組織の時を戻せ】
寝たきりの人の褥瘡、糖尿病による潰瘍、広範囲に及ぶ熱傷などに対し、組織を「胎児化」させることで、毛や脂腺などの付属器まで含めて皮膚を短期間で治癒させる――。そんな研究で注目を浴びているのが、東京大学医学部附属病院形成外科・美容外科講師の栗田昌和氏だ。栗田氏らの研究は、内閣府が主導する大型プロジェクト、「ムーンショット型研究開発事業」の一つに選出されている。栗田氏らは組織胎児化によって、最終的には、交通事故などで失われた四肢の再生まで視野に入れているという。シリーズ「時流◆傷ついた組織の時を戻せ」では、栗田氏に組織胎児化による再生医療研究について聞く。第1回は、難治性皮膚潰瘍の治療などについて。(m3.com編集部・髙嶋秀行/2022年3月7日取材、全2回連 載)...
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