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発達障害の診療で行われる代表的な検査を知る

2022年9月21日  南山堂

知能検査や発達検査 児童精神科や発達外来を有する小児科などでは発達検査や心理検査を行うこともあります。知能検査として代表的なものは2歳から利用できる田中ビネー知能検査や、5歳0カ月から16歳11カ月までの子どもに利用できるWISC(Wechsler Intelligence Scale of Children)、16歳から利用できるWAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)などがあります。発達検査として代表的なものには新版K式発達検査などがあります。1)田中ビネー知能検査 対象年齢は2歳から成人までですが、14歳未満は知能指数として精神年齢mental age(MA)を生活年齢chronological age(CA)で割って算出する比率IQ方式を採用しています。田中ビネー知能検査では知能を、注意・想像・推理・判断などのさまざまな知能活動の基盤となる一般知能と捉えています。注意しなければならない点としては、生活年齢6歳で精神年齢3歳とされる場合のMAと、生活年齢3歳で精神年齢3歳とされる場合のMAとでは中身が異なるという点です。また、知能の...