ワンポイントレッスン ●椎骨動脈解離 雷鳴頭痛になるのは20%程度。案外すぐに受診せず、発症から10数時間~2週間後に来院することが多い。解離で狭くなったところに血栓ができ、それが飛んでTIA(transient ischemic attack:一過性脳虚血発作)の症状を呈してから受診してくるからである。小脳失調や回転性めまいを伴う後頭部・後頸部痛をみたら必ず椎骨動脈解離を疑う。ワレンベルグ症候群を呈しやすく、交叉性の温痛覚障害は有名だが、触覚だけ調べて大丈夫と誤診するなかれ。BPAS-MRI(basi-parallel anatomical scanning MRI)は血管の内径、外径を判断できる優れもの検査で有用なんだ。...
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