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パーキンソン病:外来診療Up to date !

2023年4月27日  南山堂

パーキンソン病(PD)の診療スタンス パーキンソン病(Parkinson disease:PD)は、振戦や小刻み歩行をきたす疾患として知られています。近年は非運動症状をきたす全身疾患としての神経変性疾患としてとらえられています。また、PDの治療は今日、内服の使い分けもステージや病状により多様であり(図1)、進行期には、脳深部刺激療法(deep brain stimulation:DBS)やL-ドパ・カルビドパ経腸持続投与法(levodopa/carbidopa intestinal gel:LCIG)が適応となる症例まで多岐に及びます。 実際の診療では、PDを疑う場合は、一度は専門医に相談もしくは紹介し確定診断を依頼するのが理想的です。一方で、PDは20~30年の経過をたどる疾患であり(図1)、プライマリ・ケア医の役割がきわめて大きいと思われます。専門医からのアドバイスを基に、患者の症状、社会的背景、個々のニーズを考慮し、プライマリ・ケア医が全身管理を行い継続治療することが重要です。今回は、プライマリ・ケアの現場でのPDを示唆する症状で来院した患者の診察方法、よく遭遇する主訴での...