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早期パーキンソン病の治療と処方

2023年5月15日  南山堂

早期パーキンソン病の治療 2018年のガイドラインは、「早期パーキンソン病を未治療のまま経過観察することのリスクを考慮し、特別な理由がない限り治療開始を提案する」とあります40)。また、「治療介入により運動症状が改善することは明らかで、治療開始が遅れることにより障害が固定することも示唆されている。しかし、早期介入による不利益に関する十分なエビデンスがないため、治療の開始に際しては、その効果と副作用コストなどのバランスを考慮する」とあります。早期パーキンソン病への治療介入は、患者の症状、社会的背景、個々のニーズを考慮して治療すべきでしょう。65歳未満の発症:ドパミンアゴニストもしくはMAO-B阻害薬で開始し、十分量でも改善が不十分なら他剤に変更もしくは併用します。65歳以上の発症、認知症合併の高リスク、症状が重い、治療必要度が高い:L-ドパで開始し、不十分ならL-ドパ増量、ドパミンアゴニストもしくはMAO-B阻害薬を追加します。...